阿部、坂本、西岡、大野…各球団主力“ケガ続出”の真犯人
今年のプロ野球は「ケガ人」が多い。
巨人は、阿部が開幕前から右肩痛で二軍暮らしが続き、坂本は開幕直後に下半身のコンディション不良で5試合、スタメン落ちした。阪神は福留が先日、スタメン復帰を果たしたものの、右太もも裏痛で代打起用が続き、西岡は左太もも裏痛で登録抹消された。昨年セ・リーグ覇者のヤクルトも、畠山が背中の痛みで二軍落ち。館山が右肘の関節遊離体摘出、クリーニング手術で全治6週間となっている。
これ以外にもDeNA・梶谷(左脇腹肉離れ)、中日・大野(左肘違和感)、広島・ルナ(右太もも裏筋挫傷)、楽天・今江(左尺骨骨挫傷)、オリックス・中島(右ふくらはぎ痛)、西武・岸(右足内転筋痛)と枚挙にいとまがない。
今江のような死球による故障、館山のように手術を要する大ケガは別にして、投手、野手ともにプレー中の故障が多い。巨人の坂本は安打で一塁に走った際に足を痛めたとみられる。
「今の選手は鍛え方が足りない。金本監督が現役のときは、左手を骨折しても右手一本でバットを持って打席に立ったものだ」という声もあるにはあるが、以前と比べて選手の多くはオフから自主トレで鍛え、トレーニング、コンディショニング、ケアの技術、知識も格段に向上している。ソフトバンクの工藤監督が筑波大大学院でスポーツ医学を学んだように、指導者の知識も増えてきた。某球団トレーナーが言う。