決勝で力尽きるも 北海エース大西が2年越し“リベンジ”
今大会で、大番狂わせを演じた北海(南北海道)。文字通り、「腕も折れよ」と力投したのがエースの大西健斗(3年)だ。
昨夏の大会では開会式直後の初戦で鹿児島実(鹿児島)に4-18でボロ負けした。大西は五回から途中登板し、1死も奪えぬまま3失点でKO。49校の中で一番最初に甲子園を去った。
屈辱をバネに、今夏は決勝戦まで527球を熱投。3回戦の日南(宮崎)戦後からは、右ヒジに痛み止めの注射を打ちながらも投げ続けた。
最後の作新(栃木)戦では微妙な判定に泣かされたこともあり、四回途中5失点で降板。それでも大西は、「ここまで来られたことが素晴らしい」と胸を張る。
昨夏は真っ先に甲子園を去ったが、今夏は閉会式にも出席。2年越しのリベンジを果たした。