広島にマジック20! 「左打者5人」のG菅野攻略策ズバリ
揃って自信なさげだったが、いざフタを開けてみれば、「左打者」が機能した。
■由伸監督も終戦コメント
2点を追う五回2死から安部が右中間スタンドにソロを叩き込んで反撃ののろしを上げれば、六回には「菅野キラー」の田中が右中間へ二塁打を放ち同点。1死三塁から丸が勝ち越し二塁打。さらに松山も左翼へ適時打を放った。ここまでの4得点は全て左打者が叩き出した。「左任せ」と言っていた鈴木も適時二塁打で続き、この回、一挙4点を奪った。
菅野は左打者の方が投げにくい――。試合前までの被打率を見ると、対右は.231、対左は.299とはっきり傾向が出ている。左が15、右が5と与四球の数も左の方が多い。セのスコアラーは「左打者を揃えると、球数が増える傾向もある」と指摘する。広島ナインは「なんとか粘って菅野に球数を投げさせて、後半勝負に持ち込もう」と徹底していたという。
7回5失点で6敗目の菅野は「(広島打者は)外角を狙っていた。もっと早く気付いていれば。大事な試合を落としたことを受け止めて、次頑張りたい」と自分を責めた。
自力優勝の可能性が消滅した巨人の高橋監督も「菅野でリードされてしまったのが全て」と敗戦の弁。これが「終戦」コメントになる可能性が高まった。