左足親指の血豆で緊急降板 “夏に弱い”巨人菅野に失速不安
巨人が逆転で広島を下し、ゲーム差を5.5と縮めた5日の試合。しかし、代償もあった。
先発したエース菅野智之(26)の異変に、スタンドがざわめいたのは三回。先頭の田中に初球を投げたところで、尾花投手コーチとトレーナーがマウンドに向かった。そのままベンチに下がった菅野は数分後に戻ってきたものの、2死一塁からルナに適時二塁打。続く四回を投げ終え、五回の攻撃で代打を告げられたのだ。球数はまだ78球。6安打2失点でまさかの降板だった。
試合後、早期降板の原因が左足親指にできた血豆だったことが判明し、「前の試合から痛みがあった。爪の中に豆ができてしまって、だんだん痛くなってきた。対策を練らないといけないですね」と菅野。「時間が経てばよくなると思います」と続けたが、もともと菅野は夏に弱い。
一昨年は8月に右手中指を痛めて離脱し、昨年も8月は1勝3敗で防御率3.62。入団1年目の13年も8月に防御率5.16と急失速した。
広島は今季初の3連敗で、巨人は今季最多タイの6連勝。にわかに勢いづいてきたが、エースの“鬼門”は不安材料だ。