阪神に秋風…金本監督「超変革」1年目はシコリだらけ
「藤浪は地元大阪桐蔭の甲子園優勝投手。ドラフト1位で入団して、1年目から2ケタ勝って、厳しいことを言われないどころか、チヤホヤされてここまできた。福留が説教した一件も、本来なら投手コーチが言うべきこと。金本監督は選手に厳しく、コーチ連中に甘い。首脳陣同士の関係を大事にしているそうだが、それが本当なら考え違いも甚だしい。藤浪の立ち上がりが悪いのは毎度のことだけに、原因を考え、修正させるのがコーチの仕事。ベースカバーを怠るのは論外だし、まず叱るべきはコーチの方ですよ」(前出のOB)
■高校野球でもやらない懲罰投球
おかしいことといえば、7月8日の広島戦で、藤浪に161球を投げさせた懲罰投球も尾をひいているようだ。毎度のように立ち上がりの悪い投球に業を煮やした金本監督は七回に5失点の藤浪に代打を送らず、結局、8回7安打8失点まで投げさせた一件だ。
ライバル球団の関係者が言う。
「金本監督はあの試合、藤浪に最後まで投げさせるつもりだったと語っていたが、今の時代、高校野球の監督でもああいうことはしません。トレーニングや体のしくみに詳しい今の選手からすれば、素直に受け入れられるものではない。さらし者にされた選手は反省するより反感を持つだけ。今の選手は理論と無縁で、感情的な指導者を嫌う。藤浪だけでなく、チームに悪い影響を与えたのではないか」
超変革で最も変わらなければならないのは、経験不足の監督だ。