ハリル監督を悩ませる 欧州組の低迷と手倉森コーチの再任
ところが、利き足の左足で「空振り!」。その直後、いつもはポーカーフェースの本田が、恥ずかしそうにニガ笑いを浮かべていたが、これこそが試合勘の欠如なのだ。
「欧州組を偏重してきたハリルだが、さすがに出番を失っている欧州組のパフォーマンス低下は無視できず、好調キープのJリーグ組にチャンスを与えるべきという考え方に傾きつつあるが、主力は欧州組のままか? それとも国内組に託すか? なかなか踏ん切りがつかずに悶々としている」(サッカー記者)
■手倉森監督のコーチ就任に激怒
ハリルホジッチ監督は“別件”にも悩まされている。8日、リオ五輪で指揮を執った手倉森誠監督(48)の日本代表コーチ就任が内定したが、このことに指揮官は不快感をあらわにしたという。
「ハリルは手倉森コーチに対して『サッカー協会は、W杯予選中に成績不振を理由にオレのクビを切るつもりか? 後任としてコーチに復帰させたのか?』と激怒したと聞きます。しかし、国内組を選考する際、手倉森コーチの選手の力量を見抜く眼力、選手の個人情報の豊富さは頼りになる。このことも、実はハリルのイライラに拍車を掛けている」(前出の記者)
かくしてハリルホジッチ監督の胸中は晴れたり曇ったり、時に風雨に見舞われている――。