日ハム大谷 圧巻ピッチングの裏に“投手より野手”の首脳陣評

公開日: 更新日:

 それでも球団内部で大谷の投手としての評価は野手としての評価より低いという。

 投打の二刀流が看板の大谷がシーズン中、約2カ月間も先発から遠ざかった時期がある。得点力不足に泣いた打線から大谷を外せなかったのが主な理由だが、「どちらかと言えば、投手としての能力より野手としての能力の方が高いと、少なくとも栗山監督以下の首脳陣はそう判断したと聞いています」と、さる日本ハムOBがこう続ける。

「投手も野手も重要なのは修正能力、フォームが崩れたり、状態が悪いときに現状を正確に把握して、それを修正する能力がアスリートには求められる。大谷の投手としての修正能力だけを見たら並でも、打者としての修正能力は桁違いだと首脳陣は見ているそうです」

 このOB氏は「大谷はそんな評価をポストシーズンの大一番で覆したかったのではないか」と話す。この日は8番打者として2打数1安打。五回は先制を呼ぶ中前打で大量点をお膳立て、続く六回にはプロ初の送りバントも決めた。

 指名打者を潰しての起用にこたえたものの、自分は打つだけではない。マウンド上から強豪をねじ伏せることだってできる。投手としての意地を見せたいという気概が、この日の快投につながったというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動