巨神ハムが指名及び腰…創価大・田中が評価下げた理由
創価大の田中正義といえば、今年のドラフトの目玉右腕。プロの二軍相手に4回を投げ、7者連続を含む8三振を奪った3年時には「12球団の1位指名もある」との声も上がったほどだ。
そんな逸材に対するプロ側の評価が、なぜか芳しくない。巨人や阪神は田中より桜美林大の佐々木を買っているともっぱらだし、創価大と太いパイプをもつ日本ハムも高校生投手にシフトしているらしい。
田中は今年の春、右肩を痛めたとはいえ、秋のリーグ戦で復活。4連戦で3試合に登板し、150キロ超のストレートも連発している。にもかかわらず、プロ側の評価がパッとしないのはなぜか。
「痛めたのが肘でなく肩というのがネック。創価高時代にも右肩を痛めているし、関節が緩いという話もある。肘ならともかく、肩の故障は深刻ですから」とセのあるスカウトがこう言った。
「肩は良くなったはずなのに完投がない。4連戦で3試合に投げたといっても、連投すると球速がガクンと落ちる。ドラフト直前のシーズンに、無理をしている可能性が捨て切れないのです。フロントに創価大・岸監督の息子さんがいて、田中の右肩に関してはどの球団よりも詳しく状態を把握している日本ハムがさほど熱心じゃないのも気になる。田中の右肩に太鼓判を押しながら、獲得した後に実は深刻だったなんてことが分かればそれこそ責任問題ですからね」
ドラフト当日、フタをあけてみたら、どこかの球団の単独指名なんて事態もあり得るというのだ。