日ハム大谷 圧巻ピッチングの裏に“投手より野手”の首脳陣評
この日先発の大谷が早朝の試合を生で見たとは思えないが、筋金入りのメジャーファン。敬愛する左腕が中3日登板で勝利を引き寄せたことくらいはニュースで知っていたはずだし、その奮闘ぶりに気持ちが奮い立たないはずはない。
実際、初回だけで160キロ台を17球も投じるなど、序盤からエンジン全開。7回を1安打無失点に抑えて、ソフトバンクに付け入る隙を与えなかった。1勝のアドバンテージも含め、日本ハムはこれで対戦成績を2勝0敗とした。
■首脳陣は「投手より野手」の評価
ただ速い球を投げるだけではない。大谷はインタビューでカーショウに関して、「すごく(球の)軌道が読みづらそうだなと思いながら見ています」とも話している。
160キロの剛速球がどこから飛んでくるか分からない――。球の出どころや軌道が読みづらければ速球の威力は倍増する。吉井投手コーチによれば、「大谷は普段から自分でいろいろなことを考え、課題を見つけて取り組む選手」とか。カーショウのフォームをヒントに、より進化しようと考えているのは想像に難くない。