1000m国内記録も更新 小平奈緒は“オランダ流”へ変身着々
スケート王国での特訓が形となった。
23日、スピードスケート「全日本距離別選手権」女子1000メートルに出場した小平奈緒(30)が国内最高タイムの1分15秒08で2大会ぶり8度目の優勝。500メートルとの2冠を達成した。
日本のスピードスケートはハイレベルといわれ、橋本聖子や岡崎朋美ら多くのメダリストを輩出してきたが、五輪でメダルを確実に取れる時代も今は昔で、ソチ五輪ではメダルなしの惨敗。小平も、10年バンクーバーで獲得したチームパシュートの銀のみで、個人種目ではメダルなしに終わった。
ソチ後、危機感を抱いた選手たちが海外からコーチを招聘したり練習メニューを見直す中、小平は所属を相澤病院に残したままオランダへ単身留学した。オランダはソチで冬季五輪史上最多24個のメダルを獲得。そのうち23個がスピードスケートという強さを誇る。
2年間の留学を終えたものの、練習拠点は今後もオランダに置く小平。2年後の平昌まで“蘭学”の完全習得に励む。