待遇に不満? ラグビー日本代表入り“諸事情で辞退”の裏側
これでは19年日本W杯が思いやられる。
28日、日本ラグビー協会は11月5日のアルゼンチン戦(秩父宮)と欧州遠征の代表メンバー32人を発表した。が、共同主将に指名されたFW堀江翔太(30)、BK立川理道(26)ら15年W杯組は12人だけ。初選出は17人にも上ったのだ。
ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ(HC、46=写真)は「ケガやコンディションに不安を抱えていたり、諸事情で選べなかった選手もいる」と、今回はベストの布陣ではないと困り顔。確かに、8月末に開幕したトップリーグ公式戦で故障した選手は少なくないが、問題は「諸事情」で代表入りを辞退した選手たちだ。
ジョセフHC、薫田真広強化責任者とも「諸事情」に関しては口をつぐんだが、関係者によれば、日本代表の待遇が不安で招集に応じない選手もいたという。
ラグビー日本代表は拘束期間中、1日につき4000円の日当が付く。その他に出場給、勝利給などが出るものの、今回は日当が安いため、代表入りを見送った選手もいるというのだ。
サッカー日本代表(1万円)などと比べれば、確かにラグビーは待遇が恵まれていない。競技を取り巻く環境に問題があるのは事実にせよ、カネが安いからといって代表を辞退する選手も選手。W杯を招致した国が日当をめぐって辞退騒動では、世界中に笑われる。