広島で3人目 男気・黒田の「15」永久欠番は“監督手形”か
今季限りでの引退を表明した黒田博樹(41)の背番号「15」が、広島の永久欠番になることになった。球団幹部が一部メディアに「苦難の歴史と優勝を経験した黒田が、(広島に復帰して)お金以外の価値観があるという一石を投じてくれた」と話したという。
広島の永久欠番は、ともに1970~80年代に活躍した山本浩二氏の「8」、衣笠祥雄氏の「3」に続く3例目。日本一を逃した男気エースにはビッグな勲章になるが、地元マスコミ関係者がこう言う。
「実績、貢献度からいえば黒田は押しも押されもせぬ将来の監督候補でありながら、肝心の本人にその気があまりない。かねて、『自分は指導者に向いていない』『監督をするというイメージが湧かない』と消極的なのです。引退後も家族のいる米ロサンゼルスを拠点にして、日本へは年に何度か帰国するという生活スタイルになる。巨人OBの松井秀喜と同じような感じです。その松井は巨人に監督就任を望まれながら、いまだにユニホームを着ていない。広島にも同じような懸念があって、黒田とできるだけ強く接点を持ち続けていたい。永久欠番はそのひとつでしょう」
ちなみに、山本氏は2度、広島の監督を務めたが、衣笠氏は指導者として一度も古巣のユニホームに袖を通していない。