大谷翔平に米30球団が興味 GMミーティングで名前飛び交う
プロ4年目の大谷は今季、22本塁打。投手としてはリリーフ登板で165キロをマークした。入札制度を利用したメジャー挑戦がウワサされているものの、その時期も明らかになっていない。なのにCSで165キロを出した直後から、米メディアはすぐにでもメジャーに来るかのような騒ぎ。米球団も腰を浮かせているようなのだ。
■Dバックスも参戦
現在の入札制度は20億円の移籍金付きFAのようなもの。選手に対する最終的な評価はすなわちカネだ。大谷獲得には年俸30億円の複数年契約が必要といわれる。それだけの大金を捻出できる体力のある球団はヤンキースとドジャースくらいかと思ったら、どちらも一筋縄ではいかない事情を抱えているという。
「18年問題ですよ。メジャーは再来年、つまり18年オフにトップクラスの選手が続々と、FAになる。その問題がヤンキースとドジャースを直撃しているのです」と前出のスカウトがこう言った。
「投手の目玉、ドジャースのエース左腕カーショウ(28)が、18年オフに契約を見直せる権利をもっている。つまりドジャースが満足いく条件を出さない限り、FA市場に出て他球団と契約する可能性があるのですよ。約32億~33億円の年俸は40億円にハネ上がるといわれていますが、ドジャースにしてみればカーショウの引き留めは最優先事項。大型契約を結んでなおかつ大谷に大金をつぎ込む余裕が果たしてあるか。ヤンキースも似たような問題を抱えています。野手の目玉、ナショナルズのハーパー外野手(24)が18年オフにFAを取得する。ハーパーはヤンキースでプレーするのが夢で、ヤンキースもまたハーパーを野手の要にしたい。相思相愛ですけど、こちらも年平均40億円の大型契約が必要で、大谷ひとりにドカンと大金を弾むわけにいかない事情があるのです」