FA3人にマギーまで 巨人“24億円補強”で由伸采配に大重圧

公開日: 更新日:

 開幕当初、代走の切り札、鈴木がなかなか盗塁のスタートを切らないことが他球団の間で話題になった。相手チームの選手は「なんで鈴木さんは走らないんですかね? 盗塁がアウトにならない人だから、こっちはめちゃくちゃ助かりますけど」と話していた。初盗塁は8試合目。本人は「時間がかかった」と言ったが、あるコーチは「打者に任せるために監督が自重を求めている部分もあった。盗塁はリスクだから」と漏らした。ジョーカーをジョーカーとして使えない采配。「今年の巨人はエンドランをほとんどやってないよね?」ともささやかれた。リスクを負わず、選手に任せた。初スクイズはなんと139試合目。打てば勝つし、打たなきゃ負けるという野球は、他球団に「くみしやすし」と歓迎された。

■「そんなに信用できないのか」

 前出のコジロー氏が言った。

「由伸監督は就任1年目ということもあって、あまり動かなかったように見えたのは事実。でも、2年目以降は自分のやりたい野球が見えてくると楽しみにしていました。それが、これだけの補強です。いよいよ個人の能力に頼る野球をせざるを得ません。チームをまとめるハンドリングも難しいでしょう。それでも周囲には勝って当たり前と見られる。もし優勝を逃そうものなら、今度は全部監督のせい。苦しいですね。監督いらずのチームになってしまったんですから。由伸監督も本音の部分ではやりにくさを感じているのではないか。監督の帝王学を学ばず、いきなり就任したことがそんなに不安なのかと、むしろ由伸監督を不憫に感じてしまいます」

 巨人ファンですら呆れる特大補強。高橋監督は戦力が厚くなったうれしさより、勝って当たり前の重圧を感じているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も