「3試合の経験結実」鹿島のレアル戦善戦に守備戦術あり
「鹿島は堅く守って試合の流れを引き込み、ここぞというタイミングでカウンター攻撃を仕掛ける戦い方を徹底し、今大会を勝ち進んでいく中で外国クラブとの戦い方に慣れていったことが、この日の善戦につながったように思う」
18日のクラブW杯決勝について、こう言うのはメキシコ五輪で銅メダリストと得点王に輝いた釜本邦茂氏だ。
鹿島は前半9分、レアル・マドリード(スペイン)FWベンゼマに先制ゴールを許す。このまま一気に突き放されるかと思ったら、レアルは明らかにペースダウン。そこを鹿島が突いた。前半44分、MF柴崎がこぼれ球を押し込むと、後半7分にも再び柴崎がゴールを決めた。後半15分、PKをレアルのエース、クリスティアーノ・ロナウドに決められ同点に追い付かれる。結局、延長戦でクリロナにハットトリックとなる2ゴールを許して突き放されたものの、一時は鹿島がリードする展開に7万人近い観衆は大興奮。最強軍団相手の「善戦」はここまでニュージーランド、南アフリカ、コロンビアと、外国のクラブチームと3試合を戦った経験が生きたと釜本氏は指摘するのだ。