ヤクルト入りオーレンドルフは超名門大出の“秀才”右腕
ヤクルトは27日、新外国人としてロス・オーレンドルフ(34・レッズ)の獲得を発表した。
年俸は1億7600万円プラス出来高の1年契約。背番号は「34」に決まった。193センチの最速153キロ右腕は、メジャー通算209試合で30勝。今季はメジャーで自己最多の64試合に登板し、5勝7敗2セーブ、防御率4・66だった。15年以降はリリーフでの登板が多かったが、09年にはパイレーツの先発として11勝をマーク。ヤクルトは先発として起用する方針だという。米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「直球、スライダー、挟んで投げるフォーク系のスプリットが持ち球。高低で勝負するタイプですね。飛球と奪三振が多い特徴があります。今季在籍したレッズの本拠地球場は本塁打が出やすい打高投低のため、被本塁打が目立ちましたが(14本)、日本でなら09年にメジャーで2ケタ勝った再現も期待できそう。先発もリリーフもできるのも魅力です」
投げるだけではない。頭脳明晰な秀才である。
「日本でいう東大か京大にあたる名門プリンストン大経済学部出身。生家はテキサス州で農場を営んでいます。将来的にはメジャー球団のGMなどの経営者になるといわれています」(友成氏)
巨人は抑えとして獲得を検討していた。しかし、先発にこだわりを持っていた本人がヤクルトを選択したともっぱらだ。