新助っ人は実力未知数 ロッテのゴメス獲りに阪神冷や汗
阪神はヒヤヒヤものだろう。
デイリースポーツによると、ロッテが元阪神のゴメス(32)を獲得することが決定的だという。今季限りで2年契約が満了したデスパイネ(30)がソフトバンクへ移籍することが確実となったことを受け、以前から調査していたゴメスに触手を伸ばしたそうだ。
この「玉突き人事」、阪神にとって他人事では済まない。今季22本塁打を放った年俸2億円のゴメスを解雇し、年俸7000万円の1年契約で新助っ人のキャンベル(29=メッツ)を獲得。キャンベルがゴメス以上の働きをすればまだしも、ゴメスがロッテで活躍し、キャンベルが全く結果を残せなければ、「何でゴメスをクビにしたんだ!」とファンやマスコミから集中砲火を浴びるのは必至だ。
デスパイネは今季、打率・280、24本塁打、92打点。ゴメスも14年に打点王を獲得するなど実績がある。一方で、日本でのプレー経験がないキャンベルが活躍するかどうかは未知数だ。
「ただでさえ不安材料がある。阪神は今オフ、ゴメス、ヘイグ、ペレスと助っ人野手全員を解雇し、来季はキャンベルのみになりそうだ。各球団は通常、オフの時点で助っ人野手を2人は確保する。2人とも使えればベストだし、助っ人投手で外国人枠を3つ使い、野手は1人だけというケースでも、お互いが競争することで相乗効果が生まれることもある。どちらかがダメだったときの保険にもなる。シーズン途中に取りにいくにしてもロクなのが残っていませんからね。必然的にキャンベルが求められるハードルは高くなり、ダメだった時のダメージは大きくなる」(関係者)
阪神の「編成力」が問われる。