大関陥落で現役続行も…琴奨菊“2年以内に引退”確率40%
そもそも、05年1月場所の初入幕以降、今場所を含む幕内71場所で2ケタ勝利はたった20回しかなく、大関昇進後の32場所でもわずか9回。昨年初場所の優勝は「宝くじに当たったようなもの」と言われた。大関在位32場所は琴桜、武蔵丸に並ぶ史上10位の記録だったとはいえ、名大関として名を残すには余りに地力が足りなかった。
そこへ持ってきて、慢性的な腰痛とヒザ痛という爆弾を抱え、昨年7月場所中にはついに「左膝内側側副靱帯損傷」という大けがを負った。激しく前に出るだけの「がぶり寄り」という武器しかなく、唯一のその武器を支える下半身の強さを故障によって失えば、遅かれ早かれ「引退」の2文字がちらつくのは避けられなかった。そうでなくても、普段から稽古不足が指摘されていたから、なおさらである。