なぜこの時期に? SB工藤監督の契約延長にハム大谷の影
「コーチ陣との折り合いは良くないと聞いているし、野手起用も偏っていた。いくら就任1年目の15年より采配がマシになっているとはいえ……」
こう言ってクビをひねるのが、パ球団のコーチだ。
20日、ソフトバンクが工藤監督(53)の契約を19年まで延長すると発表した。本来ならば、今季が3年契約の最終年。昨季は3連覇を逃し、指揮官としての手腕も疑問視された。それがこの時期の契約延長なのだから、ライバル球団がいぶかしむのも無理はない。
もっとも、孫オーナー以下、親会社からのウケは決して悪くない。名前と顔はお茶の間にも知れ渡っており、弁も立つ。工藤監督も指揮官就任後はことさら明るいキャラクターを通している。
福岡の地元放送局関係者は「日本ハム・大谷がメジャー移籍した後を睨んでの人事ではないか」と、こう続ける。
「ソフトバンクは工藤監督を『常勝監督』としてプロデュースしたいが、昨季は二刀流の大谷擁する日ハムに阻まれた。そんな大谷はオフのメジャー移籍が濃厚といわれている。ソフトバンクは昨秋のドラフトでもクジで田中正義(創価大)を引き当てたように、戦力は豊富。剛腕強打の大谷さえいなくなれば、ソフトバンクは敵なしとみているんじゃないですか」
そんなチームなら誰が監督やっても勝てるんじゃないか……。