強敵は韓国とオランダ 侍ジャパンの2大会ぶり優勝あるか
「まさにドリームチーム。十分に連覇を狙える布陣が整いました」
8日(日本時間9日)に発表されたWBC出場16カ国の最終登録メンバーのうち、ドミニカ共和国のロースターについてスポーツライターの友成那智氏はこう言った。
前回13年大会を制したドミニカは、今大会も豪華メンバーだ。ジャイアンツ・クエト(30、昨季18勝5敗)、カージナルス・マルティネス(25、同16勝9敗)らの先発陣に、リリーフにはレイズ・コロメ(28、同37セーブ)、ヤンキース・ベタンセス(28、同12セーブ)ら剛腕右腕が控える。
マリナーズ・クルーズ(36)、ブルージェイズ・ボティースタ(36)らかつての本塁打王が名を連ねた打線も強力だ。
前出の友成氏は「ドミニカは名実ともに16チーム中トップ」とこう続ける。
「昨季、47盗塁のマルテ(パイレーツ)が入るなど、今回は機動力も兼ね備えており、投手も含めて戦力のバランスがいい。優勝候補の大本命です。前回1次ラウンド敗退のメキシコも戦力は充実しており、ドミニカ同様、投打とも偏りがない。メキシコは初めて1次ラウンドを地元で開催するうえに、自国への屈辱的な政策を打ち出した米国のトランプ政権誕生でナショナリズムが高揚しています。トランプ所有のホテルへの宿泊を拒否するなど、反トランプの急先鋒で主将のA・ゴンザレス(34、ドジャース)を筆頭に打倒米国で一致団結しており、ドミニカとともに上位に食い込むと思いますね」