満を持しての再登板 土井打撃Cが描く中日再浮上の青写真
「4年連続Bクラスということでファンの心理も考えたら、(森)監督としてもおそらく、今年は育てるというより戦うというところに入ってくると思う」
こう言うのは中日の土井正博打撃コーチ(73)。西武コーチ時代は、清原、松井稼らをレギュラーに育て上げ、14年秋季キャンプから中日の特別コーチを務めていた。19年ぶりに最下位に終わった昨季、チーム89本塁打、500得点はリーグワーストでチーム打率・245も5位。貧打解消のかじ取り役を担う土井コーチは、若手育成も大事としつつ、まずは中心選手が機能することが重要という。
「大島、平田、両外国人(ビシエド、ゲレーロ)が自己管理をしっかりして、シーズンを乗り越えてもらいたい。そこの整備ができれば、(レギュラーを狙う)若い子を使ってもらえるメドが立つ。まずは中心選手が1年間、計算できる状態なら僕は他球団と比べても遜色ないと思う。Bクラスの時にレギュラーに割って入るような若い選手を育てておかないとダメだったんですけど、初めから若い子、若い子とやってしまうと年数がかかる。勝ちながら育てるという難しさは出てきますけどね」