たった4日間の合宿で表面化 WBC日本代表“不安極まる内情”
投手陣ではこんなことがあった。25日の試合で当初、登板予定だった牧田、岡田が投げず、代わりに藤浪がマウンドに上がった。これも試合前日に急きょ、首脳陣から声がかかったという。
「藤浪は5日のオリックスとの強化試合で先発することが内定するなど、ここにきて評価が上がっている。投手陣は平野、松井らがいまだに滑るWBC公式球に対応できず、状態が上がってこないこともあるのだろう。しかし、投げる予定だった投手たちは登板に合わせて調整するし、ただでさえ数少ない実戦の機会を奪われるわけだから、困っているのではないか」(前出のOB)
■盛り上がりに欠けた決起集会の一部始終
バタバタぶりを露呈した侍ジャパンは24日夜に監督、コーチ、選手、ユニホーム組に裏方を合わせた総勢50人が、宮崎市内の焼き肉店に集結。決起集会を行った。
宿舎からチームバスで出発し、宮崎牛のコースを堪能。小久保監督が芋焼酎のボトルを片手に、各テーブルへ酒をつぎ回った。
「前回13年大会の決起集会では巨人の長野が焼酎を瓶ごとイッキするなど大騒ぎだったが、それに比べたら今回はおとなしかった。ベテラン格の嶋がグラスをあおって盛り上げ役を買って出たものの、今回はおとなしい選手が多いですからね。しかも、店のキャパの問題で選手と裏方さんが別の階に分かれてしまったり、席割りを自由にしたために、日頃から付き合いのある例えば坂本、菊池、中田ら仲良しグループで固まってしまった。捕手と投手だったり、普段はあまり付き合いのない選手同士だったり、短い時間とはいっても、コミュニケーションを図る狙いがあったとすれば、少し思惑違いの決起集会にはなってしまったかもしれませんね」(関係者)