たった4日間の合宿で表面化 WBC日本代表“不安極まる内情”
■はっきり分かった使える、使えない選手
一方、4日間の合宿で使える選手、使えない選手がある程度ハッキリしたのは、収穫だった。
投手ではWBC球やメジャー仕様の硬いマウンドに苦戦する選手が少なくない中、先発組では昨27日にブルペン入りした菅野やWBC開幕戦となるキューバ戦(7日)の先発が濃厚の石川らが順調。中でも、25日の試合の九回から登板し、1回無失点に抑えた秋吉が、懸案だった日本の守護神に浮上。右打者の内角にスライダーを投じるなど新たな武器も習得し、「ボールが滑ることもなく、いい感覚で準備できている」と話す。
野手では、中田をはじめ個々の状態が上がってこない中で、筒香、菊池に加えて、捕手の小林の評価が急上昇。所属の巨人でチーム内外からコテンパンに叩かれているのがウソのように、日本の正捕手の座を射止める勢いだ。野手も苦慮するWBC球にも、「(捕手で)問題ないのは小林だけ」と村田バッテリーコーチ。マスコミ関係者がこう言う。
「嶋がふくらはぎ痛の影響で調整が遅れており、大野も25日の試合で3盗塁を許すなど、送球に不安がある。小林は当初、『菅野専用捕手』といわれていたが、肩が強く、WBC球の影響も感じさせない。打力に不安はあるものの、嶋と大野の状態を考えれば、スタメンの機会が増えるとみています」