衰え顕著でも絶賛 50歳Jリーガー“カズ狂騒曲”への違和感
カズは昨季2得点、15年は3得点。14年はたった2試合の出場で無得点に終わっている。横浜FCがJ2に再降格した08年から昨季までの9年間で、13点しか取っていない。カズがJリーグ最大の功労者であるのは間違いないが、「騏驎も老いては駑馬に劣る」ということわざもある。
■「先発するのは難しい」
それでもカズが試合に出場できるのは、ネームバリューがあるからに他ならない。要するに「客寄せパンダ」。カズ自身も昨年、雑誌のインタビューに「僕は客寄せパンダで十分」と話すなど、役割を認めている。
「プロリーグを『興行』と捉えた場合、開幕戦を誕生日で迎えるカズを先発させてスタジアムを満員にし、多くの報道陣を集めるという手法は間違ってはいません。ただし、だからといって、ただ凄い、凄いともてはやすだけのマスコミ報道には、違和感を感じるサッカーファンも少なくないでしょう。開幕戦のカズのプレーぶりを見ると今後、先発するのは難しい。たまに途中交代で出てくるだけ、だと思います。あくまで今回の開幕戦のカズ騒動は、プレーのレベルとは関係ない次元での出来事だった――ということです」(前出の平野氏)