川内優輝「五輪強化合宿」辞退は陸連との“デキレース”
1日付の日刊スポーツによれば、「公務員ランナー」として知られる川内優輝(29)が日本陸連から参加の打診を受けていたニュージーランドでの強化合宿を辞退したという。東京五輪を見据えたこの合宿は今月下旬から約3週間行われる予定だが、川内は埼玉県久喜高の定時制職員。新学期にかけて仕事が多忙なため、不参加を決めたらしい。
スポーツジャーナリストの武田薫氏はこう言う。
「川内は(毎週レースに出るなど)独自の練習方法や調整方法で結果を出してきたので、マイペースでやることが一番。『僕は僕なりにやるので、合宿をやるならお好きにどうぞ』という感じでしょう。昔の強化合宿は本当に強い選手を合宿に連れて行ってレベルを上げるのが目的でしたが、今は若い選手に対する意識づけの要素が強い。いろはの『い』を教える場になりつつあるので、そこに川内のようなトップクラスが行くのはむしろ恥ずかしい雰囲気。東京に住んでいる人が『はとバス』に乗るようなものです」
この合宿には、3代目「山の神」の神野大地(23)や、別府大分マラソン3位の木滑良(26)らが参加予定。確かに、若手中心のメンバー構成とはいえ、川内の不参加の意思は陸連に刃を向けたことにならないのか。