侍Jが初戦で激突 キューバ“秘密兵器”右腕バニョスの実力
3日のオリックス戦を引き分け、5日の西武戦は0対5の完封負け。WBC日本代表があす7日の1次ラウンド初戦で対戦するキューバ代表の前評判はからっきしだ。
この日対戦した西武の辻監督は「迫力があって振ってくるイメージがあったけど、以前と比べて脅威は感じなかった」とバッサリ。スポーツマスコミのほとんども、選手のメジャーへの亡命が相次いで戦力ダウンは著しいと報じている。「赤い稲妻」と恐れられたかつての姿はどこへやらといったムードだが、本当にそうか。キューバは大したことないのか。
■速球150キロで技巧派
「日本での強化試合2試合に登板しなかったバニョス(34)という右腕は要注意です」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「オーバーハンドから145~150キロの速球を投げる技巧派。スライダー、カーブ、カッターなどを投げますが、中でも大きなカーブとタテに鋭く変化するスライダーはいい。坂本、中田、山田ら主力に右打者の多い日本は苦労する可能性が高い。2月26日にソウルで韓国代表との強化試合に先発して、4回を無失点に抑えています。日本戦には先発してくるかもしれません」