イチローは09年胃潰瘍に 青木にしか頼れない侍Jのモロさ

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 青木は準決勝で負けた13年の前回大会は欠場。脳裏に焼き付いているのは09年のイチロー(当時35歳)の姿だ。連覇を義務付けられたチームの先頭に立ったイチローは、青木や川崎といった若い選手とコミュニケーションを取りつつ、万全の状態で本番を迎えるも、極度の不振に陥った。大会中、胃潰瘍に苦しみながらもベンチの最前列で大声で声援を送る姿を青木は間近で見ていた。年齢も実績の面でも、「今回は自分がリーダーにならなければ」と思っているのは、日本代表でただひとりのメジャーリーガーとして当然だろう。

 日本代表は今、その青木に頼らざるを得ない状況にあるという。開幕前の練習・強化試合は2勝3敗で負け越し。打線はサッパリで、投手陣は武田のように、今でも滑るWBC球に不慣れな者もいる。

■侍Jは初代表が22人も

 さらに選手を不安にさせているのが首脳陣だ。小久保監督はここまで細かい指示を出さず、調子が上がらない野手の調整を選手任せにしてきた。キューバ戦の打順も本番直前まで決めかねるなど、経験不足が露呈した。

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