イチローは09年胃潰瘍に 青木にしか頼れない侍Jのモロさ
「06年の第1回大会は世界の王で、09年の第2回はリーグ連覇した巨人の原監督ですからね。小久保はプロ野球の監督経験はないし、多くを求めるのは酷にしても、コーチの動かし方やチーム方針を明確にするなど、大将としてやるべきことをやっていないという印象です。さらに連覇時は、投打の中心だったイチローと松坂だけでなく、他のメンバーも重量級がズラリ。主力捕手もよく打った(06年里崎=打率.409、09年城島=.333)。09年はイチローがスランプに苦しんでも、それを補えるだけの打線だった。青木にはイチローほどのカリスマ性はないが、今回はWBC初代表が22人もいる。チーム事情からも選手たちは青木に頼らざるをえないわけです」(球界OB)
大阪での強化試合の際、青木は坂本(巨人)らとベンチでしきりに話す場面が見られた。5日のオリックス戦、初回に藤浪(阪神)が2点を奪われ先制された直後には、選手を集めて「こんな時もある。あと8イニングあるから」と鼓舞した。1次ラウンド開幕を翌日に控えた6日の練習中も、稲葉打撃コーチと何度も話し、ベテランの内川(ソフトバンク)には打撃フォームをアドバイスした。