「菅野は中継ぎ」 侍J小久保監督に高橋善正氏が大胆提言
エースが先か最強投手が先か――。世界一奪還を目指し、米アリゾナ州で始動したWBC日本代表。「準決勝が全て」と話している小久保裕紀監督(45)は、日本時間22日の準決勝で菅野智之(27=巨人)と千賀滉大(24=ソフトバンク)の2人の「エース格」を投入する見込みだ。
ただ、菅野は14日のキューバ戦で4回7安打4失点と不安を残した。一方の千賀は15日のイスラエル戦に先発して5回1安打無失点の好投。今大会9回無失点と抜群の安定感を見せている。
アリゾナでの調整が順調なら、エースの菅野が先発し、千賀が2番手で続く可能性が高いとみられる。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)は「ここからは負けたら終わり。2人を準決勝に投入するのは賛成ですが……」と、こう指摘する。
「オーソドックスに考えたら確かに、菅野、千賀の順でしょう。菅野より球威がある千賀はリリーフ経験もあり、後ろに回したいと考えるのは分かる。ただ、一発勝負のセオリーは、一番状態のいい投手から投げていくこと。米国のマウンドや気候など、環境の違いに2人とも順応することが条件ですが、現在無失点中の千賀を先発させた方がいいと思う。千賀の落差の大きなフォークが今大会でも武器になっている半面、菅野には落ちる球がない。どこが相手でもバリバリのメジャー軍団。先制されたら苦しくなります」