ホスト役米国の憂鬱 エース右腕に“代表落ち宣告”の裏事情

公開日: 更新日:

 ロアークは実績十分とはいえ、短期決戦では好調な選手を起用するのが鉄則。それでもジョー・トーリGM、ジム・リーランド監督がアーチャーを登録メンバーから外してロアークの起用を決めたのは所属チームの事情に違いない。

 今月上旬に来日したMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは米国代表がドリームチームを編成できないのは「GMが(故障などによる)戦力低下を恐れて(選手派遣に)抵抗している」と明かした。

 レイズはアーチャーと14年に6年総額2550万ドル(約28億2000万円)で長期契約を交わしている。開幕を直前に控えたこの時期、チームのエースに故障でもされたらかなわないとレイズ側が横やりを入れたのは想像に難くない。

 初優勝を狙う米国は14年の本塁打王(37本)のスタントン外野手(マーリンズ)、2年連続2冠王(本塁打、打点)のアレナド内野手(ロッキーズ)ら豪華メンバーが名を連ねるが、あくまでも野手だけ。肝心の投手に関しては大会よりもレギュラーシーズンに照準を合わせた各チームの事情が優先されている。ホスト役として参加国をもてなす米国のスタンスは、これまでと何ら変わらない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出