モンゴル勢の怒り増幅 稀勢の里を病院送りにした“真犯人”
稀勢の里は98年の若乃花以来、19年ぶりの日本人横綱だが、ファンや協会関係者の間で日本人横綱待望論は以前からあった。これまでは稀勢の里の自滅というか取りこぼしで実現しなかっただけで、日本人横綱を待ち望む声は根強かった。そういった空気にモンゴル勢がカチンときていたのは想像に難くない。これまでくすぶっていたモンゴル勢の怒りが、稀勢の里の横綱昇進と同時に爆発したようなのだ。
■巡業中に起きた「白鵬置き去り」事件
そんなモンゴル勢の怒りの炎に、油を注ぐような事件が昨年、起こっていた。
「正確な時期は覚えてないんだけど、去年の巡業中に白鵬(32)が貴乃花親方(44)の取った行動に激怒。モンゴル勢の怒りも頂点に達したと聞いている」と、別の親方がこう続ける。
「巡業先から別の巡業先へバスで移動する最中のこと。巡業部長の貴乃花親方と横綱の白鵬は同じバスに乗っていた。で、ドライブインというか、高速のサービスエリアみたいな場所で休憩を取ったときに事件は起きた。フツーは力士が全員そろったことを確認するんだけど、巡業部長の貴乃花親方は白鵬が戻ってくるのを待たずにバスを出発させてしまったという。それで白鵬は置いてけぼりを食ったというんだな。白鵬はどうしたか?2号車だか3号車だか、おそらく後ろのバスに乗せてもらったんじゃないか」