37歳で初賜杯の親方語る 稀勢の里“30歳から伸びる”の根拠
昔だったら「高齢横綱」「オイボレ力士」と呼ばれていただろう。
三十路を迎えてから最高位に昇進した稀勢の里(30)。3月場所3日目の14日は、貴ノ岩を危なげない相撲で押し出して3連勝を飾った。本人は1月場所後の会見で「体も気持ちも元気。まだまだ強くなると思っている」と話し、スポーツ紙に寄せた手記でも「自分は昔から体つきが5、6歳若い。今は25歳だと思っている」とつづっていた。
が、それでも30歳という年齢は動かしようがない。年6場所制となった1958年以降、30歳を過ぎて昇進した横綱は4人。長く土俵を務めた者はおらず、最長は稀勢の里の師匠だった隆の里の15場所。最短は琴桜と三重ノ海の8場所だ。
■角界にも高齢化の波?
新横綱に年齢の不安はないか。日刊ゲンダイは稀勢の里の兄弟子で、田子ノ浦部屋の部屋付き親方でもある西岩親方(元関脇若の里)に話を聞くと、「本人は25歳と言っている?うーん……それくらいの気持ちでやりたい、ということじゃないですか。やはりそこは30歳ですからね」と、苦笑い。