校長は再出発示唆も…PL野球部「復活ありえない」理由

公開日: 更新日:

 13年に部内暴力で河野監督が退任すると、以降は常勤監督不在。公式戦の際は、野球経験すらない正井校長(現校長の弟、一真氏)が監督登録をしてベンチに入っていたこともある。そしてとうとう、「指導者不在」を理由に15年度からの新入部員受け入れを停止した。

 もちろん、歴代OBもこうした動きを黙って見ていたわけではない。彼らは何度も学校に嘆願書を送り、野球経験者の監督就任や、部員募集再開を訴えてきた。15年1月にはOB300人の署名を集め、学校に提出している。その願いもむなしく、昨夏の休部、そして今回の高野連脱退だ。

 現在、OB会では「KKコンビを育てた中村順司元監督(現名商大総監督)を中心に、軟式野球部を硬式野球部に移行させ、部の存続を図ろう」という意見もあるそうだが……。

「OB会が学校を相手にしている時点で、覆りようがありません。決定権はすべて、教団にあるからです。いくら嘆願書や署名を提出しようが、正井校長には何の決定権もない。15年に提出した300人の署名も、教団幹部に渡っている気配すらありませんからね。OB会が本当に相手にしなければいけないのは教団のはず。ところが、彼らは『それは越権行為だ』と言う。もし、OB会が本気で教団と戦っていれば、野球部は存続できたかもしれない。そう考えると、残念でなりません」(柳川氏)

 すべての物事には終わりがある。「永遠の学園」もまた、例外ではなかったということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動