開幕戦で大乱調 ヤンキース田中将大に右肘不安が再燃
開幕早々、不安が露呈した。2日(日本時間3日)のレイズとの開幕戦で自己ワーストの自責点7でKOされたヤンキース・田中将大(28)である。
今年はキャンプイン前日にジラルディ監督から開幕投手に指名され、オープン戦は6試合で防御率0.38と好調を維持してきた。エースとして当然の大役を務めたが、いきなり出はなをくじかれた。
田中の乱調に指揮官は「まだ開幕1試合を投げただけに過ぎない」と意に介さなかったが、信用し過ぎると痛い目に遭いかねない。
昨季の田中は9月下旬に右前腕部の張りで登板を回避するまでローテーションを守った。自己最多の31試合(計199回3分の2)に登板し、チームトップの14勝(4敗)をマーク。一時は防御率2点台をキープし、サイ・ヤング賞候補にも挙がった。
田中は14年に移籍して以来、ほぼシーズンを通して働くのは初めての経験だっただけに、肉体に相当な負担があったのは想像に難くない。
昨季の疲労が抜けきらないどころか、右肘靱帯部分断裂が悪化した可能性もある。そう思わずにいられないほどの乱調だった。
14年に痛めた右肘は完治しないまま。今季の田中は患部の不安を抱えながらのマウンドになりそうだ。