一軍合流が白紙に…ソフトB川崎を悩ます本拠地の人工芝
たかが芝、されど芝――。
古巣ソフトバンクに電撃復帰した川崎宗則(35)の一軍昇格が遠のいた。本来なら14日のオリックス戦で一軍に合流するはずが、体調不良により断念。16日の故郷・鹿児島で行われる試合にも出場できないというのだから、よほど状態が悪いのだろう。
川崎を苦しめているものは2つ。米国帰りにありがちな時差ぼけは時間が解決するとはいえ、厄介なのが人工芝による下半身への負担だ。
天然芝の球場が大半の米国と異なり、日本のそれは人工芝がほとんど。パの本拠地で天然芝の球場は楽天だけだ。さらにタイミングの悪いことに、昨年から稼働しているソフトバンクの筑後の二軍施設も、メーン球場は人工芝。土のサブグラウンドもあるにはあるが、こちらは主に社会人との練習試合など「入場料が取れない試合」でしか使用しない。
川崎は35歳。肉体の衰えが隠せないベテランにとって、芝の違いは大きい。本人はもちろん、川崎で商売を考えていた球団にとっても盲点だったのではないか。