デスパイネも走る ソフトB打線が仕掛ける脅威の機動野球
巨体を揺らして二塁に突進した。
ソフトバンクのデスパイネ(30)がさる8日の西武戦で来日初の盗塁に成功した。昨年までのロッテ在籍3年間での盗塁は4度の企図ですべて失敗。イチかバチかの奇策にスタンドは沸いたが、どうやら奇策ではなかったらしい。なんと、翌9日の西武戦でも、アウトになったものの、果敢に二塁を狙ったのだ。
12球団随一と言っていい強力打線の、それも5番を任される助っ人大砲までが、スキあらばスタートを切る。リーグ2位の107盗塁を記録した昨年以上に徹底されている印象だ。
俊足の川島慶三(33)はこう話す。
「(ソフトバンクは)長打が多いイメージがあるかもしれないけど、その打線でも優勝できなかったら意味がない。スキがあったのも事実。優勝と2位の間を埋めるため、今年は走塁面の強化がチームのテーマです。内川(聖一)さんとか鶴岡(慎也)さんとか高谷(裕亮)さんとか、ベテランや足が速くない人、外国人選手でもチャンスがあれば走るようにしようと。改めて『走塁を意識する』と口酸っぱく言っていこうというのが、去年と今年の大きな変化ですね」
強力打線に機動力。今季ソフトバンク戦の対戦投手はヘトヘトになりそうだ。