WBC後遺症か…5失点の巨人・菅野は“100球”が今の限界
巨人の菅野智之(27)がやられた。
昨季、17.5ゲームの大差をつけられ、リーグ優勝をさらわれた広島との今季初対決。先発した菅野は五回まで8奪三振の快投で、試合は3-0と楽勝ペース――となるはずだった。が、球数96球で迎えた六回に暗転した。
1死一、三塁のピンチを招くと、安部の打球を一塁手・阿部の野選で1失点。なおも2死二、三塁で代打の小窪に右越え2点三塁打を浴び、同点とされたところでマウンドを降りた。2番手の谷岡竜平(21=東芝)が菊池、鈴木に適時打を浴びたため、菅野は毎回の9三振を奪いながら六回途中5失点。昨季2.01で最優秀防御率のタイトルを取ったエースが、今季は2試目で4.26に跳ね上がってしまった。セ・リーグのあるスコアラーがこう指摘する。
「六回になって球数がちょうど100球に達する頃から直球系の球が140キロ台後半が多くなり、球威が落ちたように見えた。ラウンドごとに球数制限があるWBCでエースとして奮闘したからか、111球で7回1失点だった前回のDeNA戦も、100球を超えておやっ? と思ったんです」