巨人と広島“ベンチの大差”…由伸監督と緒方監督の好対照

公開日: 更新日:

 と、高橋氏は首をかしげるのである。

 その点、広島ベンチはどっしりと構えているように見える。この日の先発はドラフト3位新人の床田寛樹(22=中部学院大)。プロ入り2試合目の先発となったその新人左腕は、2本の本塁打を浴びるなど五回までに5点を失いながら、7回を投げ切った。打線の援護もあって、プロ初勝利。試合後は、「本当に勝てて良かった。頼もしい先輩ばかりで、ありがたいです。粘れたのが良かったです」と初々しい笑顔を見せていた。

「緒方監督の床田に対する期待の大きさが伝わってきましたね。本来なら勝ち投手の権利を得た、五回でお役御免としてもいいところ。しかし、五回に3点を失った床田をこの回限りで降板させれば、仮にプロ初白星を手にしても本人にはKOされたようなモヤモヤが残ったはずです。球数が100球に達していなかったこともあるが、その後の2イニングを無失点に抑えて自信がついただろうし、先発ローテとして少しでも長いイニングを投げさせて今後につなげてほしいという、先を見据えた緒方監督の明確な意図が感じられた。巨人は対照的に、この日の宮国や開幕スタメンに抜擢しながら岡本を5試合目で先発から外したりと、行き当たりばったりという印象を受けてしまいます」(前出の高橋氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動