注目は梅野 首位阪神のアキレス腱「正捕手問題」の背景
「今の阪神はなかなか付け入るスキがないが、捕手の梅野の働き次第でしょうね」
首位・阪神の今後について、OBはこうみている。
梅野は今季、32試合で先発マスクをかぶり、正捕手の座を射止めようとしている。12日のDeNA戦では先発のメッセンジャー以下の3投手をリードし、勝利に導いた。
冒頭のOBは「梅野はスローイングも捕球も悪くない。ただ、経験の少なさがどう出るか。ここ数年は正捕手として出場していない。必ずどこかで『迷い』が出てくるはず。今は投手の状態がいいから、リードや配球のミスがあってもカバーできるが、裏をかこうとして逆に裏目に出たり、際どいコースを要求してカウントを悪くしたりするケースもある。投手が落ちてきたときにどう対処するかだ」。
梅野は新人の2014年、92試合に出場したが、15年は56試合、16年は37試合と年々、出場機会が減っていた。
■捕手とっかえひっかえの阪神
もっとも、阪神は10年の城島を最後に、正捕手を固定できていない。中谷や原口のように打撃を買われてコンバートされるケースもあり、「捕手が育たないチーム」といわれる。その背景を、ライバル球団の関係者はこう指摘する。