5連勝で首位快走も 虎ファン“半信半疑”にこれだけの理由
「締まった試合をやってくれた。あきらめず、投手がしっかり抑え、打つべき人が打った。理想的な試合でした」
7日、昨季のリーグ覇者である広島相手に同一カード3連勝を果たした金本監督、満面の笑みでこう言った。
今の阪神、勢いはある。5日の初戦は七回に5点を奪って逆転勝ちすると、前日6日は一度は0-9と大差をつけられながら、球団史上初となる9点差をひっくり返す劇的勝利。この日は福留、鳥谷が全6打点を叩き出し、守っては先発能見から4投手の継投で完封勝ちだ。これで前カードのヤクルト戦から破竹の5連勝。広島に1ゲーム差をつけて首位快走である。
これには、古くからの阪神ファンである、ひろさちや氏(作家・宗教評論家)も、「今日もうまい酒が飲めます」と上機嫌。しかしその一方で、「『今年は優勝が狙える!』と断言したいところですが、今後もこの状態をキープできるとは思えません」と、こう続ける。
「まずは梅野を正捕手として1年間、使い続けられるかどうか。ここ数試合は打撃が目立っていますが、今のところは守備の不安もなく、投手を牽引している。リード面で足りない部分をコーチが教えながら、近年不在だった正捕手に育て上げることができるか。遊撃も課題です。鳥谷の後釜をどう育てるか。筆頭候補だった北條は不調が続き、ドラフト5位新人の糸原も併用しているがなかなか固定できない。そして5番打者。原口でいくのか中谷でいくのか。新外国人のキャンベルがどうにもこうにもパッとしないので、サッサと首にして、一発が打てる『代役』を取ってくるというなら、5番に回すこともできるんでしょうけど……」