ガトリンが賞賛 東京五輪100m“大穴”多田修平って誰だ?
「誰だか分からないが、素晴らしいスタートを切った選手がいた」
そう話したのは2016年リオ五輪男子100メートルの銀メダリスト、ジャスティン・ガトリン(35)。21日、「セイコーゴールデングランプリ陸上2017」の男子100メートルで優勝(10秒28)。そのガトリンをして「彼がダークホース」と言わしめたのは10秒31で2位のケンブリッジ飛鳥(23)でも、10秒42で4位のサニブラウン・ハキーム(18)でもなく、10秒35で3位の多田修平(20=関西学院大)だった。ガトリンの隣で走り、中盤まで体ひとつリード。2着のケンブリッジとはわずか0.04秒差だった。
大阪桐蔭高から関西学院大へ。今年の関西学生対校選手権は10秒22の自己ベストで3連覇も、これまではほとんど注目されなかった。本人に今大会で一気に脚光を浴びたことについて聞くとこう答えた。
「(ケンブリッジ、サニブラウンと並んで)3強といわれて、いつか追い越せるようになりたい」
打倒メダリストへ、筋トレ強化と今までおろそかにしてきた体のケアに時間を割き、練習内容もガラリと変えたという。