姜秀衍が41歳でV 韓国人プロは日本人プロと何がどう違う
【リゾートトラストレディス 最終日】
今大会はプレーオフの末に41歳の姜秀衍が優勝。今季女子ツアーの韓国人プロ6勝目を挙げた。
31歳の宮里藍が現役引退を表明したばかりなのに、10歳も年上の姜は衰え知らずのしぶといプレーが光り、優勝賞金1440万円と副賞の高級外車をかっさらっていった。
試合は10番ホール終了時点で姜、藤田さいき(31)、全美貞(34)の3人が通算9アンダーでトップに並んだ。残り8ホールは藤田が15番バーディー、18番ボギー。全はすべてパー。姜は16番ボギー、18番バーディーだった。
そしてプレーオフ1ホール目に姜がバーディーを奪って決着がついた。
姜の今大会18番ホールは、初日からプレーオフまで4回ともバーディーだったのだ。
田原紘プロが「姜は自分のスイングを信じて確率の高いプレーを見せた」とこう続ける。
「18番で4回ともバーディーを奪うというのは、自分の持ち球に何の迷いもなくドライバーでフェアウエーをキープでき、ピン位置がどこにあろうと2打目のアイアンがぴたりと合う距離が残ったからでしょう。ショット、パットとも再現性の高いスイングだった。だから姜は本戦もプレーオフも同じマネジメントでホールを攻めていました。土壇場のプレッシャーに負けないためには自分の球筋をしっかり持っている選手が強いわけで、総じて日本人プロよりも韓国人プロのほうが能力が高い。韓国人選手は日本ツアーで同じ韓国人には負けられないと、お互いに切磋琢磨している。技術ばかりでなくメンタル、基礎体力とも日本人プロが見習わなければいけない点が多くあります」