米900奪三振報われず…ダルを潰すライバルの“待球作戦”
15年3月に右肘にメスを入れたダルは今季が復帰2年目。初の開幕投手を務めるなど、完全復活を果たしたとはいえ、依然として再発のリスクがあるからだろう。バニスター監督はダルの登板間隔、球数には細心の注意を払っている。
そんな指揮官の思惑を他球団は見抜いており、ダルに球数を投げさせて極力、早い回でマウンドから引きずり降ろそうとするのは当然のこと。6月から7月にかけては開幕からの疲労がピークに達するだけに、相手打線がより徹底したウエーティングを仕掛けてくるのは必至だ。実際、ダルの今季の対戦相手は打席で粘る傾向がある。ダルはこの試合の前まで12戦(計74回3分の2)を投げ、球数は1243球(1試合平均103球=2日終了時)。球数がかさむこともあり、1試合当たりの投球回数は6.2回にとどまっている。
今季のダルが白星を手にするには少ない球数で勝負する必要がある。