気負い裏目で通算0勝11敗 西武菊池はソフトバンク恐怖症

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 また負けた。

 西武菊池雄星(26)が、23日のソフトバンク戦に先発。プロ入り後、一度も勝っていない相手にどう立ち向かうか注目されたが、しかし、返り討ちに遭った。

 初回に先制点を奪われると、二回は今宮の2点適時打、柳田の3ランなどで5失点。さらに三回も8番の川島に適時打を打たれ、2回3分の1、7失点でKOされた。

 これで対ソフトバンク戦は通算0勝11敗。この試合までは7勝2敗、防御率1・43と抜群の安定感を誇っていたが、今季の3敗はいずれもソフトバンク戦でのものだ。

 評論家の三井浩二氏は「16日の中日戦(8回1失点、10奪三振)の中継を解説しましたが……」と、こう続ける。

「中日打線を上から見下ろして、自信を持って投げていた。あの投球なら、相手がどの球団でも勝てると思ったほどです。ところがソフトバンクには苦手意識が強いのでしょう。追い込んでから三振を奪うための配球パターンも、『ソフトバンク相手だと打たれるかもしれない』と危惧するあまり、必要以上に丁寧にコースを突こうとする。それが裏目に出てしまっている。迷いがある分、腕の振りも鈍くなり、スピードも出ない。私も現役時代、近鉄が苦手だった。打たれちゃいけないと思うあまり、ボール先行。インコースを突いても甘く入ってファウルなど、苦戦したものです」

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