米キューバ政策変更が原因? 竜ビシエド再来日延期の謎
思わぬ騒動になっている。中日の主砲ビシエド(28)がアメリカの市民権を得る手続きのため渡米しているのだが、再来日がズレ込み、リーグ戦再開となる23日の巨人戦に間に合わない公算が高いという。
米フロリダに居を構えるビシエドはキューバ出身で、2008年にアメリカに亡命。ドミニカ共和国の居住権を得ていた。今年中にアメリカの市民権を得るべく動いていて、米移民局から手続きのための通知が来たことから、交流戦終了をまたずして16日に渡米していた。
不測の事態に森監督は「帰ってこない。クビだよ」とジョークを交えながらも渋い表情。米在住ジャーナリストは、「アメリカの情勢の変化が影響している可能性がある」と指摘する。
「ビシエドがアメリカへ出発した翌日、トランプ大統領がフロリダでの演説でキューバ政策を変更すると宣言。前オバマ政権で国交回復したものの、その合意を破棄するというのです。渡航や貿易に関する規制強化が主な目的で、キューバ系アメリカ人のキューバ渡航や送金は継続して認められますが、大統領選ではキューバとの国交断絶も示唆していたほど。ビシエドはトランプ政策のあおりを食ったのかもしれません」
中日にとっては、とんだトバッチリだったか。