2冠サニブラウンも米留学へ 陸上選手なぜ海外で強くなる
「陸上選手は欧米のクラブチームに短期留学したり、陸連が20年東京五輪での活躍が期待される選手として認定したダイヤモンドアスリートも海外遠征が多い。北京五輪400メートルリレー銀の朝原宣治氏も現役時代、米国やドイツに留学したし、400メートルリレーで朝原氏と一緒に走った高平慎士氏も、米国のカール・ルイスを教えたトム・テレツ氏から指導を受けた。今回の日本選手権200メートル決勝を走った藤光謙司らも欧州遠征に行きます」
さらに高野氏はこう言う。
「外国人コーチの指導は理論的かつ合理的です。しかも外国人選手と練習したりレースに出ることで、国際大会の雰囲気にも慣れる。友人になって英会話も覚えれば、五輪の舞台で再会しても臆することがない。これまではインターハイで優秀な成績を出した選手は関東の大学に進む選手が多かったですが、練習施設の充実度や指導理論は陸上先進国の米国にはかないません」