2冠サニブラウンも米留学へ 陸上選手なぜ海外で強くなる

公開日: 更新日:

 国内にいては限界がある。

 日本陸上競技連盟は26日、8月の世界選手権(ロンドン)の第1次代表選手を発表。男子短距離のサニブラウン・ハキーム(18)ら19人を選出した。サニブラウンは先週の日本選手権で14年ぶりとなる短距離2冠を達成。「今回(の世界陸上)はボルト選手も最後ということで、100、200メートルの決勝で戦えるように頑張りたい」と語った。世界最速男にどれだけ近づけるか注目だ。

 サニブラウンは世界陸上が終わると、9月からは米フロリダ大へ進学。ロンドン五輪男子1600メートルリレー銀メダルのトニー・マッケイを指導したマイク・ホロウェイ・コーチらの指導を受ける。

 今年は1月から、南アフリカ、オランダ、米国で2カ月の合宿を行い、体幹の重要性を再認識し、上体がブレるフォームを修正。同時に、国内の指導法や練習メニューとの違いを実感したという。

■陸上先進国の理論的指導

「海外留学」といえば、日本選手権男子1万メートルで優勝した大迫傑(26)も、スポーツメーカーのナイキ社が、米国の長距離選手の強化を目的に設立したチーム(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)に加入。プロランナーとして活躍している。プロに転向した短距離のケンブリッジ飛鳥(24)も練習拠点を海外に移す準備をしている。陸上競技に詳しいスポーツライターの高野祐太氏は「このような選手は増えてくるでしょう」といってこう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇