親会社は社長交代も 中日・森監督は「2年安泰」の高評価
「球団内の潮目が変わりつつあるのは確かですが……」
マスコミ関係者がこう言うのは26日、親会社の中日新聞社の社長に常務の大島宇一郎氏(53)が就任した一件だ。関係者が続ける。
「球団のオーナー代行を兼務する大島社長は、創業一族の『大島家』。いずれは白井文吾会長兼球団オーナー(89)からオーナー職を引き継ぐとみられる。そうなると首脳陣の人事など球団運営にも影響が及ぶ。森監督ら外様のメンバーに代わり、OBが台頭するでしょうが、当の白井オーナーはまだまだ元気で当分、第一線を退くことはない。11年を最後に遠ざかるリーグ優勝を果たしたいと強く思っていますから」
「後ろ盾」が健在なら森監督にとっては追い風だ。前年最下位だった中日は現在4位をキープ。27日の阪神戦(浜松)で凱旋勝利を挙げた高卒4年目の鈴木(22)がプロ初勝利を含め4勝をマークし、高卒2年目の小笠原(19)も先発ローテの一角を担う。野手はドラフト2位新人の京田(日大)が遊撃に定着しそうで、先日は白井オーナーが「よくやっている。去年と全く違う。若手が期待できる」と評価した。