8度目先発283日ぶり…中日大野“号泣勝利”までの紆余曲折

公開日: 更新日:

 お立ち台で大粒の涙を流した。

 7日のロッテ戦に先発した中日大野雄大(28)が7回4安打2失点で今季初勝利。昨年8月28日以来、283日ぶりの白星に、「勝つのって難しいなと改めて感じました」と声を絞り出したその目は真っ赤だった。

 今季2年連続の開幕投手を務めながら一度も勝てず、森監督から二軍行きを示唆されると、「短いイニングで投げたい」と中継ぎ待機を直訴した。しかし、2度目の中継ぎ登板となった先月14日のヤクルト戦で、サヨナラ満塁弾を浴びる最悪の結果に。結局、21日に二軍へ落ち、31日に先発として復帰していた。

 かつて、友利投手コーチは大野の課題についてこう言っていた。

「変化球に頼り過ぎるところがある。勝てないから弱気になっているんだろうけど、逃げていたらずっと勝てない」

 試合後、「泣いているのは情けないですけど、ここから返していきます」と宣言した大野。相手が絶不調のロッテだったとはいえ、8度目の先発でようやく一歩を踏み出した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…