好日程の反動が後半一気に 首位楽天を“6連戦地獄”が待つ
さる2日、楽天の松井裕樹(21)が今季34試合目の登板にして初めてセーブに失敗。ここまで23セーブを挙げるストッパーは、ほんの1カ月前にこんなことを言っていた。
「連投しても、試合が続かないのが良かった。4月はだいぶラクでした。6連戦とそうじゃないのでは疲労のたまり方が全然違う」
楽天は今季68試合を消化。つまり、チーム試合数の半分に登板していることになる。これだけフル回転しながらも「ラク」と言うのは本人の言葉通り、日程に恵まれた面も大きかったからだ。
楽天は交流戦前まで3連戦が極端に少なく、4月は2連戦のカードが5つ、5月も2つあった。一方、首位を争うソフトバンクは開幕から1カ月はすべて6連戦。5月に1度だけ2連戦があったが、その後も交流戦が終わるまでずっと6連戦が続いた。
その反動が、後半戦の楽天には一気に押し寄せる。球宴明けの今月18日を皮切りに、7度の6連戦が9月3日まで途切れることなく続く。大方の予想に反して、開幕直後から首位を突っ走ってきた楽天は、戦力的には目いっぱい。チーム周辺からは「連戦地獄を耐え抜けるか」との声が聞こえているのだ。